土方洋(ヒジカタヒロシ)ニックネームのターナーです。

ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。

ユニクロ

誰もが一度は訪れているであろう日本一のアパレル会社です。

最新の売上高は3兆4000億ですからね。

いまや世界で認められているこのユニクロのアイテムを上手く活用していきたいですね。

ということで、テーラーであるボクが実際に購入して着用してどうなんだという忖度なしのレビュー記事です。

 

UNIQLO : C

パフテックパーカ

今回はこちらをレビュー致します!

 

  • ダウンとは違うポリエステル中綿

パフテックとは何って思いますよね。

これはダウン(羽毛)ではく、化繊の中綿です。

じゃあ昭和の時代からあるブルゾンの中綿と変わらないと思うかもしれません。

材料は同じですが、これは東レと共同開発したよりポリエステル繊維を細く絡ませて断熱性、蓄熱性を高めた素材になっています。

どんなに化繊が進歩してもダウンと同等の性能までは到達しないと言われていますがかなりいいところまできているのがパフテックですね。

 

ユニクロ:Cのパフテックパーカ

縫い目のないスッキリしたデザイン

デザインはシンプルな縫い目のないシンプルなパーカになっています。

個人的に好きなところはラグランスリーブになっていることろですね。

この袖付けを採用していることもあってシルエットはゆったりしています。

フィットするのではなく、このふんわりとゆったり着用するのがポイントです。

これが今風の着こなしです。

保温着は体に密着したほうが暖かいからというような考え方でワンサイズ小さいサイズを選んでしまうと、一気にオジサンブルゾンと化してしまいます。

ゆるく羽織る前提の設計になっているのがこのパフテックパーカですね。

ちなみにこの:Cのモデルは限定なんですかね。

全店では扱っていないようなので、もし試着なしにネットで購入する場合は上記のサイズ感を参考にしてください。

ユニクロで今までMサイズだったら素直にMサイズで問題ないです。

というよりもそれが正解です。

熱圧着されたレギュラーモデルとは違いますので注意してくださいね。

 

  • 各パーツについて
表面はスベリ感はあまり無いですが薄手のリップストップナイロンです

スーツの裏地のようなスルスルと滑るようなポリエステル裏地が使われています
なかなか画像では分からないんですが、肝心の中綿はかなり薄くてペラペラです
袖口はソフトリブではないので人によってはヒリヒリするかもしれません
フロントのファスナーが3号という小さいタイプでここは5号サイズが欲しかった(出来ればダブルジップで)

フロントポケットは得意のフリースでハンドウォーマーとして機能します

内ポケットは左におまけ的に一つ
フロントファスナーを上げ切っても顎に当たらないようにしてくれているのはいいですね
サイズはいつものユニクロサイズで購入するば間違いないでしょう

重量を計測するとMサイズで約464gと軽くはないけど重くもないくらいでした

表面はリップストップナイロン(裂けにくい生地のこと)を使っています。

かなり細めの糸を使っているようでゴワゴワ感を感じないくらいの薄さです。

ソフトシェルとまではいかないくらいの感覚です。

ちなみに最近流行りの有機フッ素系を使っていない(環境問題に配慮している)撥水加工がしてあります。

実際に小雨の中で使ってみましたが、パラパラと弾かれていて実用面では問題ないと思います。

裏地はスーツの裏地などに使われいるツルツルしたポリエステル系を使っていますので、滑りがよくスルリと羽織れます。

表地も裏地もパフテックを直詰めしているところにそれぞれ一枚上から被せていますので、ごわつく感じはないです。

肝心の中綿であるパフテックはというと、ほとんど厚みがないくらいに薄いです。

これで本当に蓄熱するのか?と思えるくらいに薄っぺらいです。

ただ着用するとふんわりした印象に見えます。

このあたりをどう捉えるかですね。

袖口はリブがないゴム式になっています。

個人的には微妙に絞っている部分が直接肌に当たるとこれ擦れる感じがしてヒリヒリするかな。

気にしない人は気が付かないレベルの話ですが、デザイン性という意味ではありなのでしょう。

裾口はドローコードで絞れることはなく固定デザインです。

どちらかということ広がっているわけでなくすでに絞ってあるくらいの細さになっていますので個人的はこれで正解な気がします。

フロントファスナーは3号の小さいサイズなのでちょっとチープに見えます。

ここは5号サイズでもよかったのではないでしょうか。

脇ポケット裏は得意のフリース仕様になっていて、内ポケットは左胸におまけ的に一つ。

最低限の収納にしているのは良いですね。

 

  • 着心地と着こなし
このパフテックパーカはピッタリではなくゆったり羽織るのが正解
ゆったりしている分重ね着をして保温性を確保する感じですね
ファスナーの全部上げると中綿はスカスカだけどこんな感じで膨らみ感はあります。
横から見るとラグランスリーブだからこそのアームのゆったり感がわかりますね
後から見るとボリュームがあるように見えるけど中綿はかなり薄いです

ゆったり羽織る構造になっているので、軽いです。

正確には軽く感じます(重さはやう464gありますので)。

これは中綿がかなり薄いからということもあるんでしょう。

構造がラグランスリーブということもあって着用ストレスは感じません。

着こなし方はゆるくルーズに合わせるのがいいでしょう。

ようは若者に振った着こなしが求められます。

 

  • 着こなしの注意点

上記にも書きましたが、ピッタリさせるとただのオジサンになってしまいます。

インナーはカットソーがいいです。

つまりホワイトカラーのビジネスにはまったく似合いません。

パンツも普通のドレスパンツだとどこかの作業着スタイルになってしまいます。

なのでタイドアップしたドレスシャツにあわせるとフツーのオジサンになっちゃいますから注意しましょう!

これはちょっとヤバイ・・・ですよね
素直にカットソーで合わせたほうが無難ですね

  • 暖かいのか?

これが一番気になるでしょう。

そこそこ暖かさはある

これが答えでしょう。

まず防風性がかなり高くて冷気の侵入はほとんどないので体温が削られる感はないです。

中綿ですが確かに薄すぎて心配になりますけど、蓄熱している感覚はあります。

もっともゆったりしてる分、体とパーカの間にスキマがかなり出来ますから、完全防寒着としての保温性を期待しないほうがいいです。

あくまでも防寒着というよりもデザイン重視の中綿がほんのり入っているパーカというのが正しいポジションになると思います。

 

  • 真冬はいけるか?

たぶんいけない。

よほど暑がりの人でない限り、カットソーの上にこれだけだと明らかに足りないです。

ただこのゆったりしたデザインを活かして、厚手のセーターなりスウェットを着こむことが出来るので、重ね着をすれば何とかなるでしょう。

ただし、そこまで寒いのであれば、ちゃんとした防寒仕様のダウンを着用したほうがいいかな。

なので用途としては真冬のダウンの出番がくるまでのつなぎ的なポジションが最適解になるでしょう。

その為にユニクロもモコモコのダウンを販売していますから明確にそれを狙っているんでしょう。

 

  • まとめ

良くできます。

真冬のダウンを登場させるまでもない時期に欲しいという要望に見事に答えてくれてます。

デザイン的に大人が着るには多少合わせるコツが要りますが、軽くてちょっと羽織りたいパーカが欲しいなら買いです。

個人的な要望としては中綿は薄すぎて不安なのでせめて1.5倍ないし2倍の量にしてもいいかな。

あとはフロントファスナーは一つ大きい5号にしてダブルジップにしたら完璧でしょう。

それを差し引いても9,990円(定価)でここまで作り込めてるのはやっぱりユニクロです。

もし実際に着用してみたい時は店舗は限られるようですので、早めに行動に移したほうがいいですよ。

これは欲しい色で欲しいサイズはすぐに無くなってしまうでしょう。

 

パフテックパーカ ←サイトに飛びます

今回の忖度なしのレビューはこんな感じです。

ご参考になれば幸いです。

自分の作品はこんなに詳しく説明しないのにね(苦笑)

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「私の役割は、オーダースーツによって自信をつけていただき、成績をあげていただくこと」 をミッションに掲げ2014年11月創業する。 独自の採寸には定評があり、また圧倒的な提案力でその人の魅力を最大限に引き出すことに全力で取り組んでいる。 土方が生み出すスーツは、スペックやブランド至上主義のオーダー業界とは一線を引く、「体験」を売る独自の手法をとる。 オーダーをすることの工程そのものを楽しむことから始まり、完成してからも楽しめるのが特徴。 ココアッソは手間のかかるオーダー屋です。そのかわりに、あなたの気分がよくなる、あなたの成績がよくなる、あなたの評価がよくなる、そんな一着を仕立てる。を口癖にしている。