土方洋(ヒジカタヒロシ)ニックネームのターナーです。

ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。

 

我々ビジネスパーソンに必須のドレスシャツ

我々ビジネスパーソンにとっては第二の皮膚ともいえるのがドレスシャツですね。

みなさんも沢山所有されていることでしょう。

実際に何枚あるのか分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

逆にギリギリで回している方も多いのでしょう。

そしてそのシャツはどのくらいのスパンで買い替えているのか。

どのくらいの寿命があるのでしょうか?

 

シャツの寿命はどのくらい?

おそらくみなさん誰もが考えたことがあるでしょう。

どれくらいで買い替えているのか?

どれくらいもつものなのか?

これは実際にボクも着用しているのでどうなんだって話です。

まず最初に言えることは、所有枚数によって大きく変動します。

5枚で毎週確実に一回は着用を繰り返しているのと、25枚所有していて月に一回しか使わない人ではその頻度で大きく差が出てきます。

これは当たり前です。

次にご自宅で選択される場合とクリーニングに出している場合も変動します。

ご自宅で選択されている場合は首回りなどの黄ばみが、クリーニングはそのお店の程度によりますが縮みやテカリが目安になってくるでしょう。

最後にそのシャツ生地の素材や組織によって変わってきます。

要はなにをどうしようが、その生地によって確かに寿命は変わってきます。

これは不思議なんですが長持ちする生地と早期に痛みが目立ってくる生地は確かに存在します。

同じように使っていてもです。

実際にボクも沢山のシャツを実際に試してそう感じています。

 

頻度やお手入れに関係なく痛む生地もある

一つはその原料となる生地の糸の太さ(番手)と撚り具合とった品質面はかなり影響してきます。

糸の太さに関係なく比較的高品質の甘撚りの糸で作られた生地はどうしても早期に毛羽立つ傾向にあります。

使用頻度に関係なくヨレてしまう生地はあります

また140番手など細くてデリケートな生地は当然メンテナスの仕方によって薄くなってテカリ出してきます。

専門的になってしまいますが、糸の打ち込み本数も影響があって、スーツと同様に着用するたびにシワが付いていき洗濯をしても取れなくなってきます。

これらはその生地そのものの特質なのでどうすることも出来ないです。

粗悪品ということではなくそういう生地だということです。

例えば麻混素材などはそれが味となっていくわけですね。

その一方で全然痛まない(傷んだように見えない)生地もある。

ボクも調べてみたら10年近く使っているシャツも確かにある。

それは何か?

・糸の太さはそこそこ(80番手以下)

・目が詰まっている(高織密度)

・ポリエステル混紡(綿100%ではない)

絶対ではないですが、この要素に該当する場合は長持ちする場合が多いのではないでしょうか。

逆に傷んだように見えないシャツもあります

綿100%でも長持ちするのも確かにありますし、黄ばみや縮みなどの生地の痛みなども買い替え要因になりますから何とも言えないですけど。

 

生地の特性を理解して付き合っていこう

長持ちしない生地のシャツはどうしても存在します。

そしてそれを助長させてしまう使い方と選択方法を取ってしまうとその進行を早めてしまいます。

家庭洗濯推奨なのを朝出して夕方には出来上がるようなスピード仕上げのクリーニングに出してしまうとか、逆に永遠に終わりがこないようなアイロンがけをする柔らかい生地を家庭洗濯で頑張っても綺麗にならずに無理してしまい痛みが進行するとかですね。

その生地の特性を理解した使い方とメンテナスを心がけるのが一番です。

とはいえ、シャツ一枚にそこまでめんどうをかけたくないよって誰もが思うことでしょう。

なので最も長く付き合えるシャツと出会うには、まずは自分にとって相性の良いシャツを見つけることです。

これは試行錯誤するしかないです。

もしくはプロに相談するのがいいでしょう。

どんな使い方をするのかなどを話すと相性の良い生地を提案してくれるはずです。

あとはその枚数を少しづつ増やしていく。

一気に揃えると一気にまた買い替えるタイミングがやってきてしまいます。

別の言い方をすると、自分の好みや用途と寿命は必ずしも一致しない場合もあるということです。

上質さを求める場面や、上記に上げた麻混でリラックス感を出すよう場面に最適なシャツを永続して使いづづけることは難しいということでもあります。

 

素直に切り替えよう

買い替えるタイミングは人それぞれですが、一つ確実に言えることがあります。

ボロボロのシャツは買い替えよう。

もうこれは止めようと認識した時は買い替え時です。

ほころんでいる

色褪せしている

ヨレヨレになっている

全体的に黄ばみが取れない

サイズがそもそも合っていない

などなど

シャツは自分そのものを表します。

ボロボロのシャツを着用しているということは、ボロボロの人だと表現していることになります。

特殊なスキル、固有のカリスマをお持ちなら身だしなみは二の次で構いませんが、そうでないならば自分に合ったシャツに切り替えたほうがいいですよね。

シャツは何年使ったかではなくそのシャツによって違う寿命を確認して切り替えていきましょう。

長持ちするシャツもあるし、思ったよりも早く寿命がきてしまうシャツもあります。

ぜひ自分に合ったシャツに出会って、素敵なシャツライフを送ってくださいね!

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土方 洋

「私の役割は、オーダースーツによって自信をつけていただき、成績をあげていただくこと」 をミッションに掲げ2014年11月創業する。 独自の採寸には定評があり、また圧倒的な提案力でその人の魅力を最大限に引き出すことに全力で取り組んでいる。 土方が生み出すスーツは、スペックやブランド至上主義のオーダー業界とは一線を引く、「体験」を売る独自の手法をとる。 オーダーをすることの工程そのものを楽しむことから始まり、完成してからも楽しめるのが特徴。 ココアッソは手間のかかるオーダー屋です。そのかわりに、あなたの気分がよくなる、あなたの成績がよくなる、あなたの評価がよくなる、そんな一着を仕立てる。を口癖にしている。