土方洋(ヒジカタヒロシ)ニックネームのターナーです。

ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。

今年もまだまだ秋を本気で感じる気温にはなっていませんね。

朝晩は流石に涼しいものの、日中は気温も湿度もまだ季節とリンクしているようには感じません。

そんなときは無理して秋冬物にチェンジすることはありません。

まだまだ平織物は使えますよ!

 

  • 実は結構使える平織物

世の中には織物は3つしかありません。

平織・綾織・朱子織

このうちほとんどが平織りか綾織の2つが現代の織物になっています。

朱子織はフォーマルなどのごく一部に使われていますが、あまり出回っていません。

ではこの平織りと綾織の違いは何か。

平織・・・春夏向けの通気性重視

綾織・・・秋冬向けの保温性重視

ざっくりいうとこんな感じです。

春夏向けということはこの平織は夏までの素材なのか?と問われればそんなことはありません。

温暖化が進んでいる日本においては今日現在もまだまだ使えます。

地域によっても違いますが湿度が高いままの状態はこの平織のほうが活用しやすいでしょう。

というよりむしろ快適です。

平織は今が旬ですよ!

少なくともボクはまだまだ使っています。

衣服内の熱をある程度コントロールできるので、お仕事に集中出来るでしょう。

近年はこの平織物が極端に減ってきている傾向にあります。

春が少なく、いきなり暑くなってしまいもはやジャケットを羽織る機会が少なくなってしまっているからですね。

羅紗屋(生地屋)さんによってはもうまったく扱わなくなってしまっているところもあります。

さらにはオールシーズン生地というジャンルが確立してきていることも要因にあります。

この生地は簡単に言えば、薄手の秋冬物です。

元々は春と秋くらいの気候が最適に感じる生地感というポジションでしたが、その春と秋があまりないという状態ですよね(苦笑)

ということでこの平織物が今現在(10月中はいけるか?)となっています。

少なくとも仕立屋のボクは使っていますよ。

ポイントは春夏の色ではないことです。

流石に暦からかけ離れた色合いは避けましょう。

まだ夏を引きずっていると思われてしまいます。

その意味で濃紺やブラウンという色合いはかなり使えるのでオススメです。

 

気候変動がこのまま進んでいく、もしくはこれが普通の日常になってくのであれば、平織物はかなり活躍してくれるでしょう。

がっつり秋冬に無理して衣替えするよりもむしろ印象も、自分の集中力をよくなるはずです。

流石に気温が下がってくるようであれば、徐々に衣替えを進めて下さい。

来月には切り替えを完了させるようにしてみましょう。

なかなか読みにくい気候ですが、上手に活用してスーツライフを楽しんでいきましょう!

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「私の役割は、オーダースーツによって自信をつけていただき、成績をあげていただくこと」 をミッションに掲げ2014年11月創業する。 独自の採寸には定評があり、また圧倒的な提案力でその人の魅力を最大限に引き出すことに全力で取り組んでいる。 土方が生み出すスーツは、スペックやブランド至上主義のオーダー業界とは一線を引く、「体験」を売る独自の手法をとる。 オーダーをすることの工程そのものを楽しむことから始まり、完成してからも楽しめるのが特徴。 ココアッソは手間のかかるオーダー屋です。そのかわりに、あなたの気分がよくなる、あなたの成績がよくなる、あなたの評価がよくなる、そんな一着を仕立てる。を口癖にしている。