土方洋(ヒジカタヒロシ)ニックネームのターナーです。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
夏用生地が選べなくなる日

ウールトロピカルと呼ぶ春夏素材の中心的な織物
夏にスーツを着用をする環境や機会がほとんど無くなって随分と時が経ちました。
世の中にあるスーツ生地は以前は大きな括りでは春夏、秋冬に分けられていました。
この春夏物こそが日本の湿度のある夏場でもサラリと羽織る事が出来る良質な生地だったのです。
更にサラサラな生地ももちろん存在します。
その春夏生地がどんどん少なくなっています。
そりゃそうですよね。
売れないんですから。
時代はオールシーズン生地に移行しています。
このオールシーズン生地というのは春夏生地の熱と湿気を逃がすというコンセプトとは違う織り組織をしていますので、年間着用は出来るというネーミングではありますが、似て異なるものになります。
時代と共に文化そのものである服飾は変わっていきます。
近い将来夏のサラサラ生地が手に入らないなんて事が十分に起こりえます。
100%無くなることはありませんが、選べる今のうちにこの春夏生地を堪能しておくのも手かもしれませんね。
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