ターナー(土方)です。

 

秋冬物はどんな基準で選べばいいんですか?

 

オーダーメイド業界では、もう秋冬コレクションが完全に立ち上がっています。

現実的には夏物もあり、その間くらいの物もあり、簡単に区分けできるものではありませんが、

通常は、秋冬、春夏と大きく2つにコレクションが分かれます。

 

8月も後半になり、業界では秋冬コレクションがメインになっているってことですね。

 

長年オーダーメイドでお仕立てされている人であれば、だいたいご自分の持っているスーツと照らしわせて、

選べると思います。

今年から、オーダーメイドスーツを仕立ててみようって思ったとき、

どう選んでいいかわからないと思います。

既製服と違って、何もかもが選べるということは、何かしらの基準がないと選びようがないですよね?

なので、

今回は、なにを基準にして選べばいいのかってお話です。

参考になればさいわいです。

 

・春夏物と秋冬物はそもそも違う織物

ずいぶん前の記事ですけど、未だにアクセスが多い記事

 

冬生地と夏生地の違い

 

ここで説明していますけど、

春夏生地は通気性を良くして、涼しく、快適に過ごせるような織物。

秋冬生地は保温性を良くして、暖かく、快適に過ごせるような織物。

ザックリいってそんな感じです。

だからそれに合わせて、組織が違うのです。

もちろん季節に合わせた、色や柄があり、視覚的にも違いがありますけどね。

 

暑がりだから、年中夏物がイイと言う人もいますけど、見た目的にはもったいないってことです。

季節に合わせた生地のスーツを着たほうが印象はいいですよね。

 

・じゃあ秋冬生地で何を選べばいいんだよ。

いよいよ本題です。

秋冬生地といっても、実はさまざまな種類の生地があります。

ギャバ、サージ、サキソニー、フランネル・・・まだまだあります。

名前はどうでもいいです。

ボクがオススメする秋冬生地。

 

ケバがなくツルってしている生地。

 

これが一番オススメです。

トレンドで言えば、モコモコしたケバのある生地を仕掛けていますけど、慣れないうちは避けていたほうが無難です。

無理してそんな業界の仕掛けに乗らなくていいです。

IMG_1956

どこの国のどこのブランドの生地とかではなく、素材感で選んでみる。

 

・ケバのない生地は扱いやすい。

当たり前ですが、季節の端境期から着用出来る。

要は10月から衣替えにおいてスムーズに違和感なく着用できる。

これはかなりメリットが大きいです。

着用していて、まず自分がラクです。

熱くない。もろ冬生地ではないですから、安心出来ます。

そして、そのまま冬を越せます。

地域によって違うと思いますが、こと都内や近郊で着用、出張で使うといったシュチュエーションに絞った場合、

この生地がもっともパフォーマンスが高い。

温暖化の影響なのか、十分な保温性がある。外出はコートで十分事足りる。というより身だしなみでコートは必要です。

そして、室内では、はっきりいって肉厚なケバのあるフラノのような生地は、熱い!

ムレる。

冬場でも室内は十分に暖かい。ウォームビズなんて言葉はもう無くなりましたよね?

新幹線だろうが、飛行機だろうが、熱い。

ファッション的にはありなんですが、現実的に厚手の生地は今のビジネスシーンで活躍出来るタイミング、時期、スイートスポットが少なすぎるように感じます。

ある程度、数が揃ってきたら、肉厚な生地をコレクションしていくほうがオススメです。

 

・まとめ

ケバのないツルっとした素材の秋冬コレクション、実際はしっかりとした打ち込みからくる十分な目付があるものが多いです。

袖を通したときに感じる、しっくり感、重さ感はかなり満足度が高いです。

ビジネスにおいて相手から好感を得られやすい生地の特性として、ツヤ感を上げる人が多いです。

トレンドを追い求めるだけでは、評価は上がりません。

その意味でも、かなりお役に立てることは間違いありません。

もちろん、トレンドどころをおさえたいってご希望もあるかと思いますので、そのバランスのさじ加減が大事です。

あとは、色とか柄の話になりますけど、

その辺はまたべつの機会にしましょう。

 

今作ると、ちょうど衣替えにピッタリタイミングがあいますよ。

イメージつきいくいかもしれませんね。

どうかな~って思いましたら、恵比寿まで遊びにきてくださいね!

美味しいコーヒーくつろぎながら、いろいろ妄想しちゃいましょう!

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「私の役割は、オーダースーツによって自信をつけていただき、成績をあげていただくこと」 をミッションに掲げ2014年11月創業する。 独自の採寸には定評があり、また圧倒的な提案力でその人の魅力を最大限に引き出すことに全力で取り組んでいる。 土方が生み出すスーツは、スペックやブランド至上主義のオーダー業界とは一線を引く、「体験」を売る独自の手法をとる。 オーダーをすることの工程そのものを楽しむことから始まり、完成してからも楽しめるのが特徴。 ココアッソは手間のかかるオーダー屋です。そのかわりに、あなたの気分がよくなる、あなたの成績がよくなる、あなたの評価がよくなる、そんな一着を仕立てる。を口癖にしている。